構図を考えてみる

自分なりの構図を考える

突然ですが、学生時代に描いた風景画を見た時「上手」「下手」という感覚はどこで判断していたでしょうか。

小中学生のときに必ず描かせられるのが風景画ですが、実は案外人物画よりもうまく見せるのは難しい要素がたくさんあります。

というのは人物画の場合には絵の対象となる事物は一つだけであるのに対し、風景画の場合には必ず中心にしなくてはいけないものがあるわけではなく、それだけにどこに視点を置くかによってかなり絵全体の印象が異なるためです。

風景画の場合には構図を意識して描くかどうかでかなり絵の出来栄えは変わってくるものですが、そのときのセンスはそのまま写真撮影にも生かすことができます。

風景画・写真における構図のテクニック

風景画や風景写真を撮るときには、なにか撮影をしたものを真正面に置くだけの方法ではいけません。

ある意味証明写真というのは全く芸術的センスを必要としない簡単な写真ということになりますが、風景画の場合にはそんな感覚ではよいものは撮影できません。

構図を考えるときの細かいテクニックとしては、被写体のメインをあえて中心におかず、周囲の風景を多く配置することでよりメインの部分を目立たせるという方法をとるということがあります。

富士山の写真を思い浮かべてもらえばわかりやすいですが、プロの写真家が撮った富士山は頂上が正面中央にあるということは少なく、むしろ左右いずれかにずらすことで効果的に美しさを演出していたりします。

構図についてはセオリーがあるわけでなく、本人のセンスが大きくものを言ってきます。

カメラ初心者にとってはなかなか難しい課題ではありますが、数をこなしているうちに自然と美しく見える構図というものがつかめてくるものです。

カメラマンとしてワンランクアップを目指すなら、構図についての勉強をするのがおすすめです。