バイクでふらふらと深大寺そばを食べに

深大寺そばについて

バイクの街乗りをするならやっぱり郊外の古い町並みの景色がおすすめです。
都内でもお気に入りのスポットとなっているのが深大寺周辺で、江戸時代から町民が生活をしてきた場ということもあってただ町中を回ってみるだけでも楽しい発見があったりします。

深大寺といえばなんと言っても「深大寺そば」が有名ですが、これも江戸時代の町民文化から発生したものであると聞きます。
江戸時代はお米を主食としていましたが、深大寺周辺では稲作ができにくく代わりに痩せた土地でも作りやすい蕎麦を栽培していたのだといいます。
小作人が作ったそば粉は米の代替品としてお寺に収められたので、それをお寺が打って訪れる人をもてなしていたということです。

深大寺の総本山にあたる上野寛永寺の門主であった第5世公弁法親王が訪れたときに食べた深大寺のお蕎麦を気に入ったことから周辺にそのことを伝え、それがもとで深大寺周辺がそばの名所として知られるようになったといいます。
深大寺周辺を散策していると、お蕎麦屋さんが今も多く営業をしているとともに時々「献上そば」という看板を見かけるのですがそれもそうした歴史をくんでのことでしょう。

なお深大寺周辺を管轄する調布市では、観光協会から深大寺そばマップを配布してくれているので、はじめて訪れる人はそちらを入手しておくのもおすすめです。

通りに多くの蕎麦屋さんが並んでいて、それぞれ個性的なメニューが揃えられているので食べ比べなどをしてみるというのもよいと思います。
ちなみに一番の人気店は「湧水(ゆうすい)」というお店で、深大寺通りにある厳選国産石臼挽きによる蕎麦が特長です。
お蕎麦なのに真っ白い色をしているというのも深大寺そばの特長で、古民家風の風情ある建物の中で素朴な味わいを楽しめます。

深大寺周辺の観光スポットについて

古くからの住宅地であった調布には深大寺の他にもたくさんの観光スポットがあります。
まずお蕎麦で有名になった深大寺そのものについてですが、こちらは奈良時代にあたる天平5年(733年)に水神である「深沙大王」を祀ったことから作られたお寺です。

昔から縁結びのお寺としてもよく知られており、東日本最古の国宝仏が安置されているということでも有名です。
近くにあるスポットとしては、神代植物公園や調布航空宇宙センター、調布市野草園、国立天文台三鷹キャンパスといったところがあります。

少し足を伸ばして北側の三鷹市まで行くと三鷹の森ジブリ美術館や井の頭公園といったものもあります。
駅周辺は賑やかですが、調布市と三鷹市の市境周辺は住宅街が中心となっており、バイクで移動をすれば電車路線と違って遠回りなしにすぐに訪れることができます。