女性ライダーならではの悩み

女性ならではの悩み

女性ライダーにはおそらく男性にはわからないだろう独特の悩みがあるものです。
昔から女性はライダーに向かないと言われていた理由の一つとして、「力がないのでバイクの重みを支えることができない」というものがありましたが、それはある意味では正しいことのように思えます。

ですが、男性であっても大型のハーレーを支えきれるほどの力持ちばかりではないでしょうし、実際私のツーリング仲間にも痩せ型の、女性よりも体重の軽そうな男性も長年ライダー生活をしています。
重みについては全く持ち上げることができないというのは問題ですが、一応教習所で取り回しの訓練はされるわけですし、実際にはそれほど重さをささえきれないことで苦労をすることはありません。

身長の悩み

重みよりもむしろちょっと深刻なのが身長の悩みです。
男性にも似た悩みを持っている人はいるかもしれませんが、身長が160cmに満たない私のようなちびっこライダーでは、乗るバイクを選ばないとバイクをまたがったときに足を地面につけることができません。
無理やり乗ってしまえば乗れないことはないのですが、急に止まらなければいけなくなったときなど、地面に足をつく瞬間にひやっとしてしまうので、やっぱり車高の高いバイクはちょっと不安です。
私の今の愛車は小さめの女性に優しいつくりをしているものなので安心なのですが、オフロード系の車輪の大きなバイクでは、乗るという動作だけでちょっと苦労を感じてしまうのであまり好きではありません。

乗り方の他にも、女性ライダーとして道を走っていると背後から煽られることがあるというのも悩みの一つです。
自分としては安全運転をしているつもりでも、女性ライダー=運転が下手とでも思われているのか、わざと車間を詰めてきたり幅寄せをしてくる不心得な運転者がいたりするので困ります。
最近はそういった輩はいちいち相手にせず、減速や脇に止まったりしてやり過ごすようにしています。

最後に、もしかしたらこれが一番の悩みかもしれませんが、女性ライダーだとわかる格好で乗っていると、パーキングエリアなどで停車をしてヘルメットを脱ぐ時に、周囲の男性ライダーの中にはじっと顔を覗き込むようにしてくる人がいるということです。
見られて悪い顔というわけではないのですが、化粧をばっちり決めるわけにはいかないフルフェイスヘルメットの中身を公開するとなると、意味もなく覗きこんだ男性に対して申し訳ない気持ちになってしまったりします。