世界のびっくり二輪車事情

世界で最もバイクの需要が高いのは?

突然ですが、今全世界の中で最も二輪車需要が高い国はどこか知っているでしょうか?
日本においては自動車と同じく販売台数の落ち込みが顕著なバイクですが、他の国においてはまだまだバイクを日常のなかの必需品として重宝している国がたくさんあります。
バイクのよいところは置き場所に困らず手軽に動力を得ることができ、また遠方まで燃費よく移動することができるという点です。

またオフロードなど舗装されていない道を走るときも自動車よりもバイクの方が適していることが多く、完全にインフラが整備されていない国にとってはバイクは車以上に多くの市民から求められている乗り物だといいます。
最初の質問の答えですが2011年度のデータによると、世界主要国・地域でバイク需要を比較したとき、1位は中国で1,400万台が使用されています。
次いでインドの1,300万台、3位にはインドネシアの800万台、以下ベトナムの350万台、タイの200万台と続いていきます。
なお欧米はタイとほぼ同じくらいの出荷台数にとどまっています。

世界のバイクのうち半数近くが日本車?

さて日本の出荷台数ですが、ピークであった1980年には240万台(小型輪車を含む)という出荷台数であったのに、2011年には40万台と激しい落ち込みを見せています。
ですが底となっていたのは2009年であり、それ以降はわずかながらも上昇の傾向が見られています。
日本本国では人気の低迷しているバイクですが、世界のバイクのうち日本車が占めるシェアはなんと約45%と半数に迫る勢いを維持しています。
インドネシアを中心とした東南アジアでのバイクはほとんどが日本車となっておりそれが上記のデータもあって世界的なシェア獲得の原動力となっているようです。
ただし東南アジアでは日本車の構造を真似た地場企業によるバイク製作も頻繁に行われており、価格競争が激しく行われていくことが予想されています。

ところでベトナムでは働く若者にとっての一つのステータスはホンダの「カブ」を購入することだといいます。
ホンダのカブは日本でも作業用や運搬用に幅広く活躍しており、走りの性能は世界的に見てもトップレベルのものであることが評価されています。
私自身はカブに乗ったことはないのですが、あの独特のフォルムやギアチェンジをするときのガッチャンガッチャンという音など、なんとなく懐かしいような温かみを感じさせてくれるのでかなり好きなバイクです。
大震災の時にはバイクが大活躍をしたという話もあり、バイクは今後も困ったときに頼りになる存在となることでしょう。