電機メーカーから発展したバイクメーカー「ドゥカティ」
ドゥカティ(DUCATI)はイタリア北部にあるボローニャにて、イタリアの名家・ドゥカティ一族の末裔であるブルーノ・ドゥカティ、マルチェッロ・ドゥカティの兄弟が設立した会社です。
今ではバイクのメーカーとして有名ですが、1926年、創業当時はバイクではなくラジオの製造メーカーとしてスタートします。
初期には無線機やラジオの電気部品の製造を行い、その後様々な電化製品を手掛けるようになると、1930年代にはイタリア有数の電気機器メーカーにまで発展を遂げます。
バイク事業に参入するのは第二次世界大戦後の1949年で、これは空襲で被害を受けた工場再建が自力ではできず、イタリア政府の資金援助を得て再建する際に新事業として採用されたためです。
その後も資金難による国営化や様々な苦難に遭遇しますが、ドゥカティが世界的バイクメーカーとして現在の地位を築くことができたのは、レースの栄光があったためと言われています。
フォルクスワーゲングループの傘下になった後、得意の2輪に4輪のノウハウもプラスされ、どのようなバイクが誕生するのか世界中のファンが注目しています。
「トラクション感」がドゥカティの魅力
ドゥカティファンは、ドゥカティバイクを動かすときの「トラクション感」が魅力だと答える人が大多数です。
トラクション感とは、アクセルをグイッと開けるときのリアタイアが地面を押して蹴り上げて進もうとする感覚を意味します。
自分でバイクを動かしているというドゥカティ特有の感覚であり、ドゥカティが今もなお世界中のライダーから支持される理由なのでしょう。
逆に言うとドゥカティのバイクは個性が強く出るため、合わない人はいつまでも慣れないといったケースも珍しくないようです。
ですがあなたが「味のあるバイク」をお探しなら、ドゥカティのバイクは買いです。
ずっと乗っても飽きがきませんので、いつまでたっても楽しく乗ることができます。
新しいバイクをお探しの方は、ぜひドゥカティモデルをチェックしてみてください。
ドゥカティの人気のモデルをご紹介
ドゥカティといえば、デスモドロミックを備えたL型2気筒エンジン、いわゆるLツインと呼ばれるエンジンが有名です。
レースの世界での活躍は、このLツインあってこその功績と言えます。
そんな初期のレーシングマシンの流れを継ぐフラッグシップモデル「1299 Panigale」シリーズのスーパーバイクが大人気です。
フルパワーで205馬力を記録したという1,285ccの大排気量を誇るLツインが搭載されたピュアスポーツとして現在も多くのファンから高い人気があります。
次に発表された「パニガーレV4」にはV型4気筒のデスモセディチ・ストラダーレが採用されており、今後ドゥカティの新モデルがどのように変化していくのか期待ができます。