飲酒運転いろいろ

飲酒運転

つい先日、危険運転致死傷罪の厳罰化のための法律改正が行われたばかりですが、その中でも社会問題として大きく取り上げられているのが飲酒運転です。
年末年始など飲み会が増える時期になると往来にはたくさんの警察官がはって飲酒運転のチェックを行うようになります。

飲酒運転は自動車の運転時だけでなく、もちろんバイクにも適用されます。
ですが、案外と小型バイクを乗るときなどはゆるく飲酒について解釈をして、平気でお酒を飲んでしまっているような人もいるようです。

そこで、今回は怖い飲酒運転についてどのような罰則があって、実際にどんな事故の危険性があるかについてまとめてみることにします。

なぜ飲酒運転がいけないのか

まずどうして飲酒運転がいけないかという基本的なところから話をしますと、お酒類にふくまれるアルコール分は、体内に摂取されるとすぐに大脳新皮質という部分に影響をあたえ始めるためです。
大脳新皮質では人間が行動をするときの知覚や運動、記憶といった脳の活動全般についての司令を出すとともに、感情や行動を抑制する機能を持っています。

アルコール分が含まれることで、これらの運動能力が低下するとともに、判断力や感情抑制力がなくなってしまうので、自動車やバイクといった高い運動能力や判断力が必要となる運転操作ができなくなるのです。

「オレは強いからちょっとくらい飲んでも運転能力は落ちない」と思っている人も、どんなにお酒に強い人もアルコール分が体内に入ることで心理面や運動能力の制御力は少なからず低下するので、事故を起こす可能性は飛躍的に高くなります。

飲酒運転には「酒酔い運転」と「酒気帯び運転」という二種類があり、酒気帯び運転の場合呼気1Lあたりのアルコール基準値が0.3mg以上、血液1mLの中の基準値が0.15mg以上となったときに判定されます。

なお「酒酔い運転」は特に基準値は関係なく、ろれつの回らない話し方をしていたり、まっすぐ歩くことができなくなっていたりするような場合に判定されます。
検問中の警察官などが明らかにおかしい運転をしている人を呼び止めてチェックをするときの規準です。

これら飲酒運転として判定されてしまうと、だいたい50万円程度の罰金が課せられることになるとともに、ほとんどの場合で一発免停になってしまいます。

車を通勤や通学に使用している人にとってはかなりの痛手となってしまうことでしょう。
飲酒運転は絶対に防ぐとともに、周囲の人にも軽い気持ちで勧めるようなことがないように気をつけましょう。