カメラマニアとマナーについて

看過できないショット

私はカメラが好きでバイクでツーリングをしては各地の写真を撮ってくることを趣味にしているのですが、
先日ちょっと看過できないシーンを目にしてしまいました。

私がその時ツーリングで出かけたのは関東の某地域だったのですが、
そのときちょうど記念列車?というか何か特別な列車が走るイベントがあったらしく、
駅周辺には見物客が何人か集まっていました。

見物をしている人の中には家族連れもちらほらいて、
子供を肩車して見せているような父親もいました。
私自身そんなに鉄道に詳しいわけでもないし(というか、そんな記念列車のことは全く知らなかったし)
写真もまあ、せっかくだし撮っておいたらあとから誰かに自慢できるかなというくらいにしか考えておらずに
気軽にカメラの準備をしたのですが、その時に事件は起こりました。

周囲の人の迷惑

見物客の中に20~30代の男性グループがいたのですが、その人たちが勝手にその場を仕切って、
ここから入ってくるなとか、邪魔だからあっちに行けとか言い出したのでした。
中にはよい位置を陣取ってカメラワークのためかうつ伏せに寝転びだすような人も出始めて、
その場にいた人はかなり迷惑そうにしていました。

見物客の混乱に気づいてか、近くの駅員さんが注意をしたのですが、
それに対してもすごい剣幕で怒鳴り散らしているようでした。
かなり気分が悪くなった私はカメラを持っているのも恥ずかしいような気持ちになって
やや下がってその様子を見ていたのですが、そこにちょうど待っていた列車が見えました。

するとそれまでぎゃあぎゃあと周囲の人に毒づいていたカメラを持った人たちが一斉に構えを取り出して、
ものすごい勢いでシャッターを切っていました。
しかも列車の乗客が私達見物人の姿に気づいて窓から手を振っているところに対して、
「邪魔だ!引っ込め」とかもっとひどい言葉をかけだしたのです。

さすがにこれには周囲の人たちもむっとしたのか、見物客の中からそれらの人たちに大声を出したり
喧嘩腰に怒鳴り返したりするような場面もあったのですが、
なんとか列車は過ぎ去って見物客たちはぞろぞろと引き上げていきました。
結局そんなこともあって私は一枚も写真をとれなかったのですが、
同じ写真が好きとはいえ、あれはさすがにないだろうというふうに感じたところです。
調べたところああいった鉄道写真を撮る人のことを「鉄オタ」「撮りヲタ」というらしいのですが、
自分の趣味のために周囲の人を激しく不快な気分にさせるのはどうなんだろうと思います。