写真でおいしさを伝えよう

写真でおいしさを伝えるためには光量が大事

おいしい料理ができた時などは、写真に撮って記録を残しておきたいと考える人は多いのではないでしょうか。
ところが、料理をいかにもおいしそうに撮影するには、ある程度のコツが必要です。
料理の写真をよく撮るけれど、なかなかおいしさを伝えることができないと悩んでいる人は、光量に注目してみることが大切です。
光量をちょっと変えるだけでも、見違えるようにおいしそうな写真を撮ることができるはずです。

料理の写真を撮影する際は屋内で撮ることがほとんどですので、写真全体がどうしても暗くなってしまうという悩みがあります。
暗いからと言ってフラッシュを使ってしまうと、不自然な写真に仕上がってしまいますので、あまりおいしそうな写真を撮ることができません。
「オート撮影」の状態にしておくと、暗い場所では自然にフラッシュが炊かれてしまうことがあります。
ですから、料理を撮影する際には「発光禁止」モードに忘れずに設定しておきましょう。
テーブルクロスが白であったりお皿が白であったりする場合には、料理がどうしても暗めに写ってしまいがちですので、カメラの露出補正をプラス側にしておくことも大切です。

主役の料理をクローズアップ

いくつかの料理を作った場合には、お皿がいくつもテーブルの上に並んでいることもよくありますが、全ての料理を1枚の写真に収めようとしてもうまくいかないことが多いものです。
こんな場合には、メインとなる料理をクローズアップして撮影するのもいいアイディアです。
こうすれば料理の質感などもきちんと伝えることができますし、見る側にインパクトを与えることができます。

お皿全体を写真の中にうまく納めようとしなくても、構いません。
大切なのは、撮影したい料理を写真の真ん中に持ってくるのではなくて、左右どちらかに空間を空けて撮影することです。
それでもあまりおいしそうに見えない時は、ホワイトバランスを変えてみるのもいいかもしれません。

アングルを変えて楽しむ

写真を撮る際のアングルも、料理の写真を撮る際には大切なポイントです。
料理の写真では、斜め上45度から撮影すると料理がきれいに見えるという鉄則があります。
この角度から撮影すると、料理の全体像がよく分かり、しかも最もナチュラルな写真の仕上がりが期待できます。

この他に、料理を真上から撮影して盛り付けを楽しんだり、低い位置から撮影して料理のボリューム感を演出したりすることも可能です。
料理は出来立ての熱々が一番おいしいのと同様に、写真も湯気が立っている熱々の状態を撮影するのが一番です。
スピードが勝負の料理写真ですので、タイミングを外さないようにカメラをあらかじめセッティングしておくことをおすすめします。