ハッセルブラッドのカメラの特徴と強み

メーカーの特徴

日本において世界的に有名なカメラメーカーはいくつもありますが、カメラの歴史をいうことで見ていくとやはり一度は触ってみたいのが「ハッセルブラッド」です。
「HASSELBLAD(ハッセルブラッド)」は、写真が発明された頃からカメラを作ってきたメーカーで、もともとは写真用品を製造・販売していた企業からカメラ本体を作るようになったという流れがあります。

なお「ハッセルブラッド」という名称は本社のあるスゥエーデンに由来するもので、現在ではほとんどのカメラがデジタル化している中でフィルムを使ったカメラというふうに差別化されています。
ただ近代ではハッセルブラッドも時代に合わせてデジタル式のカメラを販売するようになっていますが、それでももともとのコンセプトは損なわず、他のカメラメーカーとは全く違った構造をしています。

ハッセルブラッドは既に150年近くの歴史があることから、これまで非常にたくさんのカメラシリーズを世に送り出してきました。
その中でもカメラマニアから絶大な支持を受けているのが一眼レフで、日本で良く見かける横長の長方形ではなく、縦に長い奥行きをしているユニークな見た目をしています。
現在ハッセルブラッド製品として世の中に流通しているものの中で言うと、Vシステム500シリーズというものが圧倒的に数が多く、1957年に初代モデルが販売されてからこれまで脈々とシリーズとしての伝統を守り続けています。

ちなみにこの500シリーズはこれまでの長い歴史の中で、性能面での改良はしたものの基本構造は初代からほとんど変更がないことからレンズやアクセサリ用品などは新モデルに買い換えてもそのまま使うことができます。
そうした特長を持つことから、例えば最新の500シリーズを購入しつつ50年前のレンズを装着したりといったようなこだわりのある使い方ができたりします。

こうした汎用性をもたせているカメラは他には例がなく、一台あたりの価格はかなり高額ではあるものの一生モノどころか世代を超えて使っていける歴史的なカメラを手に入れることになります。

代表的な機種

ハッセルブラッドはカメラを趣味にしている人なら一度は憧れるメーカーではあるものの、その価格は本当に目玉が飛び出るくらいに高いです。
例えば2018年3月から出荷が開始されるようになった中判デジタル一眼レフカメラである「H6D-400c MS」などは希望小売価格は税別576万8000円となっています。
桁が違うと思うかもしれませんが、実際に高級車一台買えてしまうくらいの価格をしているのがこのハッセルブラッドの特長になっています。

ハッセルブラッドの中でも比較的手頃なモデルとされているのが2016年に発売の中判ミラーレスカメラの「X1D」ですが、こちらも希望小売価格は102万8000円前後と、さらに20~30万円程度のレンズを別に購入することになります。