bimota (ビモータ)のバイクの特徴とは?

芸術的なオリジナルフレーム

ビモータといえば、オリジナルフレームで名を馳せている会社です。

高級な素材を惜しみなく使い、手作業で仕上げる芸術品のようなフレームを載せるビモータのバイク。その完成度の高さから、たまに「イタリアの走る宝石」MVアグスタと並べられます。ビモータ自体が「走る宝石」と例えられることもありますが、どちらが美しく見えるかはライダーの好みに左右されるところが大きいですね。

とにかく、ビモータではそれくらい芸術品さながらの手間をかけて一台一台を仕上げるため、生産数が少なくてびっくりするほどお高いのですが、手作業によって精密に作り込まれたフレームの美しさに、「いつかはビモータを見てみたい」「ビモータが欲しい」と考えるライダーも少なくないかと思います。

ちなみに、ビモータのHBやSBといった表記には命名規則があって、HBなら「ホンダエンジン」に「ビモータフレーム」を使用している(=HB)という意味があります。
SBならスズキエンジンに、DBならドゥカティエンジンにビモータフレームをつけているバイクのことを指すわけですね。

今までは日本への輸入量も少なかったのですが、カワサキの資本によって復活したという経緯もあるので、今後は日本でもビモータの購入機会が増えるかもしれません。

ビモータの生い立ち

最初は空調設備のメーカーで、バイクは造っていませんでした。
バイクを造り始めたのは、大のバイク好きだった創業者のひとり、タンブリーニの趣味に由来します。タンブリーニがレースで転倒して、愛車をダメにしてしまったのが発端でした。
幸いにもエンジンが無事だったので、空調設備のパイプ加工技術を応用してフレームを自作。これがHB1の原型になり、少ない生産量ながらも話題を呼びました。

いつか手に入れたい!おすすめの車種

ここでは2020年から発売されている「テージH2」を紹介したいと思います。
テージH2は、カワサキと合弁会社を設立してから初めて世に出た記念すべき車種です。

テージH2の魅力

エンジンはもちろんカワサキ製。見た目では分かりにくいですが、名前についている通り、なんとスーパーチャージャー付きのH2エンジンを積んでいます。これはニンジャH2にも搭載されていますね。

カワサキのコンポーネントを使いつつも、メカニックで洗練されたボディデザイン、インパクトのあるハブセンター・ステアリングなど、ビモータの個性は健在です。

スーパーチャージャーにハブセンターステアリング、電子制御もたっぷり積んでいる時点でお値段についてはお察しという感じですが、日本円で866万8千円。生産台数250台のみです。

なかなかお目にかかれるバイクではありませんが、機会があればぜひ乗ってみたい…そんな夢のあるバイクです!