シグマのカメラの特徴と強み

超高解像度のマニア向けカメラ

「シグマ」といえばレンズのイメージが強いメーカーですね。一眼レフを持っていたら1度はお世話になっているかもしれませんが、実は昔からカメラも販売しているメーカーでもあり、今もデジタルカメラを販売しています。

シグマのデジタルカメラは尖った性能を持つ「カメラマニア向け」のものが多いため、ポケットに忍ばせる機動力こそありますが、気軽にシャッターを切るような使い方は難しい、というのが正直なところです。

カメラ慣れしていないと扱いかねるモデルが多いのですが、つい欲しくなってしまう魔性の魅力があります。

シグマのカメラの特徴は?

大きな特徴は、やはり圧倒的な解像度です。シグマのデジタルカメラは「Foveonセンサー」か「ベイヤーセンサー」のどちらかを搭載しているのですが、特に2002年に子会社が持つ技術を生かした「Foveonセンサー」は話題になりました。

デジタルカメラで撮影をすると、本物の被写体にはない色が写り込んでしまう「偽色」という現象があります。Foveonセンサーは光情報をそのまま取り入れた写真を撮ることができるため、この「偽色」が出ないのです。

Foveonセンサーを搭載するとやや動きがもっさりするという特徴もあり、書き込みやプレビューも他のデジタルカメラよりも遅いというデメリットはあります。サクサクと枚数を重ねるカメラとしては使いにくいですが、ここまで「被写体そのもの」の色を正確に写し取れるカメラはそうありません。

2019年に販売された「SIGMA fp」は、ポケットに収まるほどコンパクトなフルサイズのミラーレスカメラ。USBケーブルにつなぐだけで簡単にwebカメラとしても使える利便性も備えています。

こんな人におすすめのカメラ

「気軽に撮りたい」からほぼ対局の場所にいることが多いシグマのカメラは、連写ができなかったりバッテリー持ちが悪かったりという弱点もあります。しかし、本体価格が安く感じてしまうほどの圧倒的な解像度を誇るカメラでもあります。

多くのカメラに触れていて、もっと描写にこだわりたいという方には自信をもっておすすめできるメーカーです。

少し不便でクセがありますが、だからこそどんどん沼にはまってしまいそうなカメラでもあります。どこかフィルム時代を思い出させるのっそりとした動作も、使いこなせたら愛着が湧いて手放せなくなりそうですね。

カメラをとことん使い倒して、満足のいく一枚を撮りたい。そんなカメラマニアにはぜひ手に取ってほしいカメラです。